金融庁は2026年10月2日、NISA口座の利用状況に関する調査結果(2026年6月末時点)を公表しました。NISA口座数は3,048万口座、累計の買付額は85兆円です。この記事では、数字の意味と、この統計からは分からないことを整理します。
この記事を30秒でいうと
- 2026年6月末のNISA口座数は3,048万口座、累計買付額は85兆円(金融庁)
- 半年前(2025年12月末)から、口座数は約227万口座、累計買付額は約14兆円増えた
- 累計買付額は「これまでに買った金額の合計」で、今の残高や運用の利益ではない
この記事を確認したい人
- NISAのニュースを見て、数字の意味を正しく知りたい人
- NISAを使うかどうかを、周りの数字ではなく自分の家計で考えたい人
FACT:公表された数字
| 項目 | 2025年12月末 | 2026年6月末 |
|---|---|---|
| NISA口座数 | 2,821万口座 | 3,048万口座 |
| 累計買付額 | 71兆円 | 85兆円 |
政府は「2027年12月末までに口座数3,400万口座、買付額56兆円」を目標にしています。買付額はすでに目標の水準を上回っており、口座数は目標の約9割です。
金融庁の推移グラフでは、2014年の制度開始からの買付額が累計で示されています。2023年12月末以前の数値は、旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)の合計値です。
IMPACT:数字から分かること・分からないこと
| 数字 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 口座数 | NISA口座を開いた人が増えていること | 口座が実際に使われているか、一人ひとりの資産形成がどこまで進んでいるか |
| 累計買付額 | NISAで買われた金額が積み上がっていること | 今の保有残高(売却した分や値動きは反映されない)、運用でどれだけ利益が出たか |
この統計は、NISA全体の利用の広がりを示すものです。利用者が増えていることは、一人ひとりがNISAを使うべきかどうかの根拠にはなりません。

カラちゃん
こんなに多くの人が使っているなら、私もやったほうがいいのかな?
使っている人が多いことと、自分の家計に合っているかは別の話なんだ。NISAは、投資で得た利益に税金がかからない制度で、元本が保証されるわけではないよ。まずは、しばらく使う予定のないお金があるかを確認するところからだね。
ACTION:自分の家計で確認したいこと
- 確認:生活費や近い将来に使うお金と、当面使う予定のないお金を分けているか
- 確認:すでにNISA口座がある場合は、どの枠で、何に、毎月いくら投資しているか
- 整理:非課税になるもの、年間投資枠、生涯の非課税保有限度額など、制度のしくみを確認する
NISAのしくみは「新NISAの基本」で、NISAで購入できる商品のひとつである投資信託は「投資信託の基本」で整理しています。家計全体の中でどの順番で考えるかは、「40代からの資産設計」でまとめています。
CAUTION|注意点
- 数値は金融庁の調査結果です。金融機関からの報告に誤りがあった場合などには、後から修正されることがあります。
- NISAは税金の扱いに関する制度で、元本が保証されるものではありません。
- この記事は統計の紹介で、NISAの利用や特定の商品の購入をすすめるものではありません。
SUMMARY|まとめ
- 2026年6月末のNISA口座数は3,048万口座、累計買付額は85兆円
- 累計買付額は買った金額の合計で、今の残高や利益とは違う
- 利用者の多さではなく、自分の家計の中で「使う予定のないお金」があるかから確認する
