この記事でわかること
- 債券とはどのような金融商品か
- 金利が上がると債券価格が下がる理由
- 満期まで保有する場合と途中で売却する場合の違い
この記事を確認したい人
- 金利のニュースを見て、債券への影響を知りたい人
- 債券のしくみを基本から理解したい人
POINT|ここだけ覚える
固定利付債券の場合、すでに発行された債券の利率は変わらないため、市場金利が上がると、その債券の魅力が相対的に下がり、価格が下がります。
債券とは
債券は、国や企業などがお金を借りるために発行する証券です。購入した人は、定期的に利子を受け取り、満期になると額面金額が返されます。
金利と債券価格が逆に動く理由
EXAMPLE|具体例
年1%の利子がつく固定利付債券(額面100万円)を持っているとします。その後、市場金利が上がり、新しく発行される債券の利率が年2%になりました。年1%の債券を売ろうとしても、同じ額面なら年2%の新しい債券を選ぶ人が多いため、100万円より安い価格でなければ買い手が見つかりにくくなります。

カラちゃん
じゃあ、持っている債券は損をしてしまうのかな?
途中で売る場合は、買ったときより安い価格になることがあるよ。でも、満期まで持ち続ければ、発行体が破綻しない限り、額面金額が返ってくるんだ。
押さえておきたいポイント
| 市場金利の動き | すでに発行された固定利付債券の価格 |
|---|---|
| 上がる | 下がりやすい |
| 下がる | 上がりやすい |
一般に、満期までの期間が長い債券ほど、金利の変化による価格への影響が大きくなります。
ここまでの説明は、満期まで利率が変わらない「固定利付債券」を前提にしています。個人向け国債の変動10年のように、市場金利に応じて利率が見直される「変動利付債券」は、金利が上がると受け取る利子が増える可能性があり、価格の動き方も固定利付債券とは異なります(「個人向け国債の3つのタイプ」)。
金利の上昇が預金や住宅ローンなど家計全体に与える影響は、「金利が上がると家計はどう変わる?」で整理しています。
CAUTION|注意点
- 債券には、発行体が利払いや償還をできなくなる信用リスクがあります。
- 外貨建ての債券では、為替の変動によって円換算の価値が変わります。
- 債券を組み入れた投資信託は満期がないものが多く、金利上昇時に基準価額が下がることがあります。
SUMMARY|まとめ
- 市場金利が上がると、既存の固定利付債券の価格は下がりやすい
- 満期まで保有すれば、原則として額面金額が返ってくる
- 満期までの期間が長いほど、金利変化の影響が大きい
